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きれいの法則 ダイエット 美をつくる食生活

なぜ食べ過ぎてしまうのか?

なぜ甘い物が食べたくなるのでしょう?
自分の意思に反して、
なぜ食べすぎてしまうのでしょう?

意志が弱いから?
根性がないから?

いえいえ!そんなことはないんですよ。
自分を責めないでくださいね。

まずは「食欲」という敵を知ることから
はじめましょう。

私たちの行動・感情のすべては
脳でコントロールされています。

心や感情というのは、
なんとなく胸の中(心臓あたり?)にあるイメージですが
実はすべて頭の中。不思議な感じですよね。

人間の食欲は、
脳の「視床下部」というところでコントロールされています。
視床下部には「摂食中枢」と「満腹中枢」が存在します。

食事をすると、胃や腸で栄養が吸収されて
血糖値が上昇し、すい臓からインスリンが分泌されます。

すると視床下部の満腹中枢が反応し、
満腹感を感じて食欲にストップをかけます。

しかし、血糖値が低下すると
体脂肪から分解された遊離脂肪酸が血液中に増加し、
空腹を感じて摂食中枢を刺激し、食欲が出てきます。

「早食いはデブのもと」
「急いで食べると過食になる」

といわれていますよね。そのとおり!

食事をして血糖値が上昇しインスリンが最高値になるには30分くらい
かかるといわれています。だから、
早食いしてしまうと「おなかいっぱい」のサインが
届く前に食べすぎてしまうというわけ。

では、この中枢をコントロールできれば
ダイエットに成功できるか?というと、そうでもありません。

単に満腹中枢を満たせばよいなら
低カロリーのダイエット食や味気ないこんにゃくを食べて
おなかいっぱいにしておけばいいわけです。

人間の脳とは複雑なんですね。
そんなに単純ではないみたいです。

人間の食欲全体を統制している最大の司令塔は
「大脳皮質前頭葉」なんだけど、ここがポイント!

どんなにおなかがいっぱいでも、

美味しそうなデザートをみたら?
CMで季節限定のチョコレートをみたら?
隣で美味しそうに食べてる人がいたら?

絶対、食べたくなるでしょ?

失恋したとき。
イライラしているとき。
家族とケンカしたとき。
仕事がうまくいかないとき。
何か不安があるとき。

つい食べたくなりませんか?

これは大脳皮質の食欲コントロールによるものなのです。
こういう時にこそ、注意が必要です。
食欲のコントロールがきかなくなり、かならず過食になります。

一人での「ながら食い」もダメです。
TVを見ながら、雑誌を見ながら、
「—しながら」というのは危険です。
過食の引き金になりますからね。

では、どうやったら大脳皮質を
コントロールできるのでしょうか?
長くなりましたので、次回へ続きます。